【11/22】放送事故

Mリーグ2021 第29節 11/22(月)】

  • 第1試合
    1. サクラナイツ(堀)
    2. フェニックス(茅森)
    3. 雷電(本田)
    4. パイレーツ(朝倉)
  • 第2試合
    1. サクラナイツ(堀)
    2. パイレーツ(瑞原)
    3. フェニックス(東城)
    4. 雷電(瀬戸熊)

「ホラー映像」「放送事故」

実況・日吉がそうつぶやいたのは、サクラナイツ・人智を越えた”神回避”。

 

第1試合、南3局1本場。

雷電本田の先制リーチに対して、堀は絶好の3面張テンパイで追いつく。

しかし、このテンパイ形で堀の手から打ち出される牌こそ、本田の当たり牌である5ソー

5ソーは本田のリーチに通っていない危険牌。しかし堀の手も、アガれたらトップが確定する超勝負手。

堀の放銃だ…

役ありテンパイだからおそらくリーチするかどうか考えているのだろう。少考する堀が画面に映し出されると同時に、実況の日吉が口が開く。

日吉「リーチだけですよね、考えてるの」

土田「そうそう」

日吉「”5ソー切らない”はないですもんね」

土田「ないない」

誰しもが堀の放銃を疑わなかったその刹那、切り出された牌は2マン

 

…2マン?

 

堀はテンパイを拒否して本田のリーチに一番安全そうな2マン切りを選択した。

この2マンだって本田に対してド無スジの危険牌。しかし、堀はなぜ同じ危険牌でもテンパイを取れる5ソーよりもテンパイを崩す2マンを選んだのか。

対局後のインタビューで堀自身からその理由が語られました。

ーーなぜ5ソーではなく2マンを切ったのか?

堀:一番”濃い”上に、一番放銃になりたくない牌だった。5ソーで「ロン」と言われると比較的高い放銃になるケースがいっぱいあるし…それだったら通りそうな2マン切って、っていう感じで。

ーー2マンだってワンチャンスだから絶対当たらないとは言えないのでは?

堀:(5ソーとワンチャンスの2マンでは)当る確率が全く違うのと、ドラ跨ぎの5ソーで当たった時は致命傷になりかねない。それだけは避けたかった。

(インタビューより)

 

5ソーは危険、しかもドラそばだけに放銃した時に高い可能性がある。だから切らなかった。

理屈はわかる。自分がトップ目にいながら「テンパったから」という理由で3着目のリーチに放銃することほど馬鹿らしいことはない。

しかし、今回の堀と同じ局面に100回出くわしたら100回とも5ソーを切る人だっているはず。

そんな中での2マン切り。まさに「強者の選択」といえる脅威の一打。

 

第1試合の結果は言うまでもなく堀がトップ。そして”連投権”を行使して第2試合にも出場すると、影も踏ませぬ圧勝劇で堂々の1着フィニッシュ。見事な同日連勝を達成しました。

【11/16】の沢崎、【11/19】2連勝の内川と合わせて、サクラナイツは怒涛のチーム5連勝。

真冬の到来を前にして、Mリーグには”サクラ”吹雪が吹き荒れる。

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【文中敬称略】

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