【11/25】戦場の女神

Mリーグ2021 第31節 11/25(木)】

ファイトクラブ伊達朱里紗が今宵も卓上を切り裂いた。Mリーグの舞台は彼女のためにあるのか。

 

開局早々に2局続けて放銃。

苦しい立ち上がりとなったのはファイトクラブ・伊達。失点を取り返そうにも後手に回る展開が続き、結局伊達は加点ゼロのまま東場を終えた。

(伊達の無敗記録がついに終わるのか…)

(いや、伊達なら大丈夫!南場できっと…)

不安と期待が交互に浮かんでは消えてゆく。

しかし、そんなファイトクラブサポーターの心配をよそに、伊達は南場で一気に息を吹き返す。

南1局3本場に園田から満貫をアガり4着目を脱出する。

親番で迎えた南2局。園田の”お化け”配牌から繰り出された4巡目リーチを見事に掻い潜り1000オール。

南2局1本場では、雷電・黒沢のリーチにオリを選択し親を落とす。しかし、勝負の時はその直後に訪れた。南3局2本場、伊達の配牌は”メンタンピン”丸見え、かつ”赤牌”が2枚ある絶好の勝負手。

日吉「”朱きヴァルキュリア”の名の下にこの好配牌!」

実況の声にも力が入る。

あれよあれよという間にテンパイしてリーチを敢行。待ちの3-6ピンは残り3枚だけだったが、リーチをかけたのは何を隠そうKONAMI麻雀ファイトクラブ伊達朱里紗。待ちが薄ければ薄いほどツモりそうな気がするのがファイトクラブのお約束。3ピンが山に残り1枚になった直後、見事にラス牌を引き当ててツモアガり。”リーチ・ツモ・平和・タンヤオ・赤・赤”、3000-6000。

一気にトップ目に立った伊達は続くオーラス南4局。黒沢の執念の親リーチが入るも、伊達が自らアガり切ってゲームセット。

このトップで伊達は個人3連勝。そして暫定記録ではあるが、

  • 個人スコア:1位
  • 最高スコア:1位
  • 4着回避率:1位

という快挙を達成した。

まさに戦場の女神、ヴァルキュリア。一体誰が彼女を止められるというのか。

伊達の”不敗神話”はまだまだ続きそうだ。

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【文中敬称略】

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