『蘇える変態』星野源
- 星野源のエッセイが読みたい
- くだらない話が好き
そういった人におすすめの本です。
壮大なSF小説や経営者の自伝本のように、物語調で綴られる作品には決してない、ごちゃごちゃした感じがエッセイの魅力だと思います。
どうでもいい話がダラダラと続いたかと思えば、ヘビーな身の上話を急にぶっ込んで読者の胸を締め付けてくる。こちらがしょんぼりしたのを見計らったかのように、次のページでは再度どうでもいい話でおちゃらけてみせる。
そんな感じの連続です。そして、くだらない話が大半でした。香川照之が全裸で土下座したり、Mステの本番中に竹内アナを口説いたり、おっぱいの魅力を延々と語ったり…
本当に本当にくだらない話ばかりです。有吉がパーソナリティを務めるラジオのコーナーくらいくだらないです。本を読みながら声を上げて笑ったのは久しぶりでした。
毒にも薬にもならないような話ばかりだけど、核心を突くような言葉も散りばめられているため、読む人によっては「背中を押された」なんてこともあるかも知れません。
【文中敬称略】